ASUS HD7750-1GD5-V2 (AMD Radeon™ HD 7750) レビュー

低消費電力でワットパフォーマンスに優れていると評判の
【AMD Radeon™ HD 7700】シリーズが気になってしまい
久しぶりにパソコンのビデオカードを新調しました。

最近はPCでゲームをする機会もめっきり減ってしまったので
性能よりも省エネ重視で補助電源も不要な【HD 7750】搭載の
ASUS製【HD7750-1GD5-V2】を購入です。

パッケージ ~ セット内容

ビデオカードのボックスアートは昔から
やたらと凝った絵が描かれていて面白いですね。
今回のは騎馬兵はなんのイメージなんでしょうか。

セット内容はシンプルで、ビデオカード本体と
マニュアル、ドライバなどの入ったディスクに
DVIをアナログRGBに変換するコネクタのみとなっています。

昔はビデオカードを買うと、たいてい何本か
ゲームのバンドルソフトが付いていましたが
最近はそうでもないみたいですね。

カード外観

今までRadeonを買うならサファイア製が鉄板だと思っていましたが
某掲示板によるとASUSのV2は、MOSFETに低抵抗で高級なものが
使われていたり、コンデンサも電荷の大きいものが採用されていて
消費電力面などが優れているそうです。

というわけで値段もそれほど変わらなかったので
今回はASUS製のカードを選んでみました。
基板やブラケット部分まで黒くてちょっとカッコ良いですね。

カードのPCI Expressコネクタにまでカバーが付いていたりして
先ほどの造りの良さといい、丁寧なこだわりが感じられます。

クーラー部分は厚みがあって装着には2スロット分の幅を使います。
ちなみにファンコンは4ピンのPWM制御方式です。

マニュアル

説明書は各モデル共通の多言語仕様で、ページ数の割に
実際の内容は見開き1ページ分しかありませんでした。

SAPPHIRE HD 4850 との比較(外観)

以下、私が今まで使用していた【SAPPHIRE HD 4850】との比較です。

基板の大きさは、長さがグッと縮まって
その代わり高さがちょっと増えています。
またクーラーの厚みで2スロット分を占有してしまうのは前述の通りです。

出力コネクタはDVI端子が1個になって
今風のDisplayPortとHDMIが加わった3点構成です。
ASUS製HD7750のブラケットが黒っぽい色なのは
こんな風に並べて見ると良くわかります。

カードの長さが減ってくれたおかげで
パソコンの内部は、かなりスッキリしました。

HD4850は補助電源が必要だった為、コネクタ分がさらに伸びて
取り回しに苦労していたので助かります。

スペック

パソコンへの取り付けも完了したので
今度はスペックの違いをチェックです。

HD 4850 HD 7750
GPU RV770 55nm Cape Verde 28mn
Interface PCI-E 2.0×16 PCI-E 3.0×16
Memory GDDR3 512MB GDDR5 1024MB
Clock (GPU / Memory) 625 / 993MHz 820 / 1,150MHz
TDP 110W 75W
DirectX® 10.1 11.1
Release Date Jun 19.2008 Feb 15.2012

HD4850と比べてHD7750は、コアのプロセスルールが
半分近くになっていて、その分動作クロックの上昇と
低消費電力化を果たしつつ、さらにコストも下がって
お値段が安くなっています。

ちなみに購入価格は、HD4850が当時24,000円程でしたが
今回のHD7750は1万円弱で済んでいます。

しかし、リリース日を見ると【HD4850】は
もう5年近くも前の製品なんですね。
今までよく持ってくれたものです。

アイドル ~ 負荷状態

続いてセンサー読みによる動作時の発熱や、

ワットチェッカーでのPC全体の消費電力差などを比較です。

アイドル → 負荷状態 HD 4850 HD 7750
Core Clock
500 →
625MHz
300 →
820MHz
Memory Clock
750 →
990MHz
150 → 1,150MHz
Temperature
80 →
94℃
34 →
62℃
Fan Speed 1,688 → 5,943RPM 1,149 → 1,355RPM
VDDC
1.046 →
1.082V
0.825 →
1.050V
消費電力
124 →
208W
79 →
144W

HD4850はアイドル時でも80℃越えの爆熱カードでしたが
それがHD7750では半分以下の34℃にまで抑えられています。
また負荷状態でもHD4850のアイドル以下という低発熱で
搭載ファンのスピードも殆ど上がらず非常に静かです。

さらに消費電力もHD7750のピークが
HD4850のアイドル時プラスアルファ程度にとどまっている他
電力差もアイドル時45W、ピーク時64Wと負荷が掛かるほど高効率で
省エネになっているのが分かります。

これから夏に向けて、常時80℃オーバーの高熱源体を
PC内に設置しておくのはよろしくないので
HD7750のエコ性能にはたいへん満足です。(#´ω`#)

パフォーマンス比較 ベンチマークテスト

最後に軽くベンチマークソフトを走らせて
HD7750の性能をチェックしてみました。

HD 4850 HD 7750
Windows (Aero & 3D) 7.1 7.3
FF14 ベンチ 6,339 7,568
MHF ベンチ 7,232 9,797

【Windows エクスペリエンス インデックス】の差は僅かですが
FF14とMHFベンチでは、それぞれ2~3割程度の
パフォーマンスアップを確認することが出来ました。

今回の買い替えは、省エネ化を第一の目的としていたので
僅かでもグラフィック性能が上がってくれたのであれば
言うことなしです。

さすがに5年も経てば性能が上なのは当たり前だとしても
改めてHD7750の低発熱で省エネな点には惚れ惚れします。
これでまた当分は戦えるぞと。(#´ω`#)